感想や記録

舞台や映画、DVDなどの感想をつらつらと。

成井豊と梅棒のマリアージュ plat de 成井豊

*自分の感想を書き留めておくだけの、まとまってないブログ。ブログなのでネタバレ配慮しません*

 

2020.12.18

サンシャイン劇場

 

この記事は、1回目に観た感想を書き留めておく記事。全体的な感想はまた別で書きたい。

 

最高でした。

情報公開されてからずっとわくわくしてて、本当に楽しみにしていた作品。情報公開されたときは両方知ってる人の話をあまり聞かなかったけど、実際劇場に行ったら多くの人が両方の話をしてて嬉しかった。

 

キャラメルボックスのクリスマス公演を観た感覚。人が人を想う

気持ち。

 

一回目は席が最前だったので、近すぎて記憶飛んでます。(センブロ前の方の席だと記憶なくなりがち笑)

カーテンコールで、皆さんがどのあたりを見てるのか分かるのが楽しかったです。

オープニングダンス、めちゃめちゃキャラメルっぽいと思った!梅棒が振り付けてるはずだから、キャラメルに寄せたのかな?そうだと嬉しいなぁ。

キャラメルのダンスも梅棒のダンスも大好きです。

好きな人が多すぎて、いろいろ観たいのに近くて全然観れない!でも、二人芝居だから比較的観れたし、好きな役者を近くで観れて幸せでした。

「たった1ステージのラララ」のダンスが全然観れなかったけど(笑)

梅棒パートは目が足りない…(笑)

 

やっぱり、成井さんの作品いいなあ。全部観てからタイトル見返すと、めちゃめちゃ良い。

タイトル発表された時点で、『これは、ラスト・フィフティーン・ミニッツの続きだ…!』って思ったけど、やっぱりめちゃめちゃ良かった。

 

☆「ラスト・フィフティーン・ミニッツ」

これは何回観ても泣いてしまう。

前に観た、筒井さんと安理さんのやつも好きだったし、今回の筒井さんと貴子さんの夫婦も好き。

大吾さんが口説き落とした形だったけど、隕石がぶつかったときに小百合さんがたくさん「大ちゃん!」って呼んでたのが、お互いに想ってる感じでいいなあと思いました。

最後の、涙をぬぐって手をつないで去っていくのが本当に綺麗な絵だった。

 

☆「たった今、好きになった」

振り回されてるすいーつくん可愛い。樹里さんは、活発で明るい役が似合うなあ。実力のある役者さん。

和彦くんが電話でお兄さんの心配をしたときに、離れたところに立ってる雪ちゃんが見せる笑顔が本当に素敵。和彦くんを説得するときに自分の身の上話をしないあたり、きっとすごくいい子。色々乗り越えて、あの明るい、頑張る性格に育ったんだんだろうなあ。これは、後の作品を観て思ったことだけど。

 

☆「最後の春休み」

美咲ちゃん可愛いーーー!子供っぽい役のイメージが強かった(ゴールデンスランバーなど)けど、今回の衣装もすごく好き。似合ってる。

根岸さん、いい子だなー。和彦くんが雪ちゃんのことを好きだったと知っても、和彦くんと雪ちゃんのことを想って電話を替わってあげられる。素敵な女の子。

和彦君は、教室では雪ちゃんや根岸さんみたいな元気系の明るい女子とはあまり関わらなかったのかもしれない。根岸さんは和彦くんのどんなとこが好きだったのかな。走る姿かな。

最後に勇気を出した根岸さんを尊敬する。二人で「春休み!」って言ってピースするのが可愛すぎた。

 

立ち去る根岸さんがスッキリした顔で、よかったなーって思いました。

本当は葵ちゃんと書きたかったけど、本編で和くんが「根岸さん」としか呼んでないから根岸さんで。

 

☆「わずか1ステージのラララ」

これはガッツリかじもんさんと樹里ちゃんの魅力があふれている…!

読み合わせお願いした一発目の新鶴さんの声が小さいの笑ってしまった。

というか、パンフ見てこの字だったんだー、と思いましたが、舞台で「ミツルさん」って聞こえてた。違ったのか…?

最初の一言だけ声小さいのに、だんだんテンションが乗ってきてしっかり演じるの好きです。それに若干あっけにとられてる雪ちゃんも好きです。

新鶴さん、二役読むところでとても綺麗にターンして切り替えるの、完全に制作助手の域超えてます(笑)素敵(笑)

そして、ここで入ってくる梅棒パート!劇中劇扱いで入れてくるの、使い方が上手すぎる!

二回目で気づきましたが、梅棒テイストなのに梅棒からはすいーつくんしかでてないんですよね…。すごい。

早替えもお見事。かじもんさんも樹里ちゃんも、出てくるの早すぎてびっくりした。

山本沙羅さんのSRで、20秒って話してて、より驚いた。すごい。沙羅ちゃん、たくさん裏話話してくれて嬉しい。梅棒と違ってキャラメルボックスは配信とか無かったから、裏話聞けるの貴重。

そして、劇中劇の衣装がめちゃめちゃ素敵!!白いドレスやタキシード、皆さんとてもお似合いでした!

 

☆「やっと君に追いついた」

梅棒の皆さんがしゃべってるの貴重!!一輝さんが可愛い(笑)(ウチパパの三雲を思い出す笑)

これはタイトルがめちゃめちゃいい。雪ちゃんは新潟公演で一気に出世して、和くんにはまぶしい存在だったのかな。でも、ここまで追いついた。かっこよすぎ。

和くんと雪ちゃんはいつ付き合うことになったのかなー。この時点で、高校卒業から10年の付き合いだもんね。長く付き合える関係はいいよね。

和彦くん、監督がキャスティングしてない役者さんのイニシャルを興味津々で聞いちゃったりとか、純粋に「Mさん!」って言っちゃうのとか、物おじしないなー。可愛すぎか(笑)

早戸さんが川口と水沼がもめてる間に割り込むとことか、頭はたくとことか、完全に梅棒のノリだった(笑)

思いっきり怒られてるのに、直後に早戸さんに意見を言える水沼さん好きです(笑)

そして、最後に自分の書いたものを破り捨てた時に「桧原も古くなったと言われずに済んだ!」と言える桧原さん、かっこいいと思いました。その他の言動を見てる感じだとかなりめんどくさそうな人だけど。

 

☆「花束」

これは、ひたすら森めちゃんが可愛い。制服姿とても可愛い。

もともと森めさん好きなので、制服姿可愛いし、全然学生に見えてしまう。

30代の森めちゃんが25歳の女の子を演じて、その子が15歳を演じるという。そしてその子が「演劇だからっていくらなんでも若作りが過ぎるでしょう!?」って言ってるの面白すぎるよね。

丈二さんと森めさん、二人のぎくしゃくした親子の感じがとても好きです。THEキャラメルボックス。人が人を想う気持ち。

 

桧原さん、茜ちゃんが劇団に入ったってどこから聞いたのかな…笑 あの話し方だと、お母さんは絶対教えないよね。

お母さんが隠してたって分かった時の茜ちゃんの衝撃は大きかっただろうなぁ。「でも、私はお母さんの気持ちも分かる」って言ってくれて良かった。すぐに納得はできないかもしれないけど、お母さんを信じられないって風になったら悲しい。茜ちゃん良い子っぽいし。

でもこれは、入学式とか発表会とか、「お父さんが来てくれるかも…!」っていう期待を何度も裏切られて悲しい思いをしてるから、お父さんよりもお母さんを信じたいっていうのもあるのかもしれないな、とちょっと思ったり。

最後はちょっと打ち解けてるしね。

 

私的推しポイントは、自分の娘に「私の目標は、いつか桧原監督に『僕の映画に出てください』って言わせることなの!」って言われたお父さんが、娘の気をそらして後ろで全力で喜んでるところです。

めっちゃ花束振ってるけど大丈夫?それ茜ちゃん用に持ってきたやつでしょ?笑 ってなります。桧原さん、可愛いとこあるな。

その後、戻ってきた茜ちゃんに対して「それはまだまだだな!」って何事もなかったかのようにめっちゃ威厳たっぷりに言うのがめちゃめちゃ好きです。にこにこしてしまう。

その後、楽屋に案内するところも桧原さん可愛いですよねー。めっちゃどやって入っていくじゃん笑

このお話は、桧原さんも茜ちゃんも可愛いっていうお話でした。

 

☆「最後の最後の1秒まで」

これはずるい。泣く。

時間の経過から考えると、ヒトミを書いたときにはALSになるなんて予想してなかったよね。

その後出世して和くんも雪ちゃんも人気になって、これからって時に発覚して、和くんは雪ちゃんの邪魔にならないように何も言わずに福島に移住したってことだよね。

 

雪ちゃんがおばあさんの振りをして電話をかけてたのに、姿を見せるときはしっかり普通に歩いてきたのは、和くんに気づいてほしかったからかな。驚かせようと思ったのもそうなんだろうけど、遠くから見て気づいてくれるかなって。

和くんと雪ちゃんの会話がすごく好き。会話の内容とかテンポとか。君たち本当に仲いいね、ってなる。

山崎賢人に似た男が立ってます。それが僕です。」「それで?山崎賢人に似た男はどこ?」「ごめん、もう二度と言わない」「ならよし!」

 

あと、雪ちゃんを極力傷つけないために脚本まで書いたのに、あっさり見破っちゃう雪ちゃん。

長い時間一緒にいるからかな。

手が落ち着かないとか、目がきょろきょろしてるとか、それってすいーつくんが演技で入れてるってことだよね?すごすぎ。さすが梅棒の役者!

 

雪ちゃんと和くんが付き合うようになった経緯がめちゃめちゃ知りたい…!

個人的には、ヒトミの撮影所で雪ちゃんが和くんの本の意図を汲んでたところから気持ちが動いて、ヒトミの撮影が終わったとこか、上映してる辺りで和くんから告白して付き合ってほしい。

雪ちゃんは和くんのこと好きって自覚してるけど、芝居を一番に考えたいからってことで告白する気はないのがいい。

「たった1ステージのラララ」で、雪ちゃんが和くんに「来てーーー!♡」ってメール送ったとこが本当に可愛くて、キャラメル感あって大好き。

文面は勝手に、三つくらいかそれ以上伸ばし棒付いてると思ってる。

この時点で、雪ちゃんは和くんが好きだなーて思ってくれてると良いです。

 

 

 

高校時代から、最後の最後の一秒まで続く関係がとても美しい作品。

きっと雪ちゃんと和くんはケンカしたり許したりしながら、楽しく暮らすのだろうなー、と思いました。

雪ちゃんの両親の、大ちゃんとさっちゃんのように。

 

とても素晴らしい連作短編。

キャラメルボックスのクリスマス公演って感じでした。

 

#梅棒 #キャラメルボックス

サンシャイン劇場