かがみの孤城
2020/8/29 , 9/2 , 9/5 , 9/6(配信)
☆観終わった時の感想☆
観終わった瞬間、「これ!これをずっと待ってた…!」と全力で拍手しました。
久しぶりにキャラメルボックスの作品を観た感覚。成井さんの脚本、演出で「キャラメルボックス」という集団の公演ではなかったけれど、本当に嬉しかった。
照明の使い方、川崎悦子さん振り付けのダンス、舞台セットの使い方、暗転のない演出、語りで進んでいく物語etc...
どれも、私が大好きなキャラメルボックスの舞台で、泣きそうになった。(というか、ストーリーも相まって泣いた)
そこに、大好きな役者の野田裕貴さんがメインの役どころで出演している。とても嬉しい。
スバル、とてもかっこよかった。野田さん(a.k.a.すいーつくん)の優しい感じがスバルに良く合ってた。
あと、やっぱりすいーつくんのダンスが大好き。
川崎さんの振り付けって、梅棒みたいに激しいダンスじゃないから柔らかくしなやかに踊ってる印象だけど、すいーつくんの踊りはキレキレだった。
初日は割と前方席だったので全体が観れず、すいーつくんばかり観てました。
次回以降、全体を見ます。リピチケも取ったので。
急遽代役で出た山本沙羅さん。推し役者さんの1人になりました。
最初から男の子だーって思ったけど、回を重ねるごとに男の子になってた。
未開の議場オンラインでは素敵な女性だったのに。すごい。
そして生駒さんがずっと出ててすごい。
鏡の演出も、イメージ通り!
鏡の中を通るのと、照明が合わさる演出、最高でした。
役者さんの細かい演技も本当に凄かった。
最初のオオカミ様の説明で時間のことを言ったらリオンが自分の腕時計を見た後に城の大時計を見るとことか、マサムネがパラレルワールドについて説明しててプロフェッサー・ナガヒサって言った時にスバルが自分を指差すとことか。
大時計の舞台装置、あんだけ大きいの作っといて一回しか使わないの!?
さすがすぎる。これぞ成井さんの演出!
初めて見た時、テンションがめちゃめちゃ上がったよね。
☆本編について☆
こころが城に来て、スバルが色々説明するところが好き。
「自由にできる」のとこでくるって回るすいーつくんめっちゃ綺麗。
ウレシノが「ころころちゃん!」って言った時、マサムネが「それはお前だろ」って突っ込むの好きだなぁ。途中から入ったセリフだよね?
アキちゃんが髪染めて来たとこ、アキちゃんが危うくて切なくなる…。何回観ても切ない…。
喜多嶋先生がこころの家に来て言う、「こんにちは!9月になっても暑いね~」ってセリフがすごく好き。
樹里ちゃんの言い方が好きなのかな。穏やかな感じ。
マサムネが連絡先交換しとけば会えるって言った時にスバルが住所や電話番号って言うの、最初はメールじゃないんかいって思ったけど、スバルがいるのは中学生が携帯電話持ってる時代じゃないね…
細かい…
マサムネの「強くてニューゲーム、一回死んで生まれ変わってる」ってなかなか重い言葉だよね。
オオカミ様、というかミオちゃんは管理人としてリオンにも尊大な態度で接してて。一緒に学校に行きたいっていうリオンの願いと自分の願いを叶えるためにかがみの城を作ったのに、リオンにそれを言うことはできなくて。
マサムネの頼みに、一番始めに「いいよ」って言うスバルがかっこいいんだよなぁ。
友達がいないから不登校になったスバルだから言えたのかもしれないけど。マサムネ、スバルと仲良くなれて良かったね。
その後の着替えタイムでちょっと疎外感を感じてるリオンを見つめるオオカミ様…。演出が神…。
制服の中学生たちのダンスも好き。
起き上がらないアキちゃん、それをつつくリオン、その衝撃で椅子から落ちるフウカに手を差しのべるスバルとマサムネ、フラれたマサムネが「ちぇっ」って感じで座ろうとしたらこっそり椅子をずらしてるこころ、こけたマサムネを見てポーズを取るこころ。
こころのポーズ、毎回ちょっと違ったなぁ。片手を突き上げたり、ガッツポーズしたり、親指立てたり、可愛かった。
ホラマサのシーン、とても良い。ごめんって何回も言うマサムネも良いし、分かったよって言うリオンも良いし、弟みたいに頭をくしゃくしゃに撫でるスバルも良い。
好きなシーン。
こころやスバルのことを自分と同じだと決めつけて自嘲するアキちゃん、切なすぎる…。
きっとすごい裏切られた気持ちになってるよね…。
ミオちゃん、死んじゃったあとにリオンの願いを叶えたってことだよね。オオカミ様として城に来てた時にリオンに尊大に接するのはどんな気持ちだったんだろう…。
強いね…。
巻き込むとこのアキちゃん、泣いてる…。配信で気づいた。
これ、ストーリー的にアキが一番辛いよね…。
一番助けて欲しい時に、仲間はまだ存在していない。
記憶は消えてるからそれを感じることはなくて、むしろ言葉の印象だけが残ってて良かったのかもしれないけど。
[すげぇな昭和じゃん!」「そりゃそうだよ。え、どういうこと?」って、スバルは年号が変わることを思い付いてないって印象が強くてすごく好きな会話。
みんなでマサムネの周りに集まって名前のことでわちゃわちゃしてる時にリオンがオオカミ様の近くにいるのもいいよね…。
リオンとオオカミ様の会話が切ない。オオカミ様がしゃべり方を変えないのがもう…。
リオンが背を向けてからちょっと追いかけるオオカミ様がもう、もう…。泣いてしまう…。
しかもこれ、リオンは覚えてるじゃん!!最高。
で、知ってるよ、って言わないのも最高。
☆カーテンコールについて(配信で視聴)☆
カーテンコールを仕切るのが多田さんで嬉しい~!
カーテンコールの山本さんが山本さんの声で、本当にすごいなって改めて思いました。
すいーつくん、目がうるうるしてた。
そして、キャラメルボックスメンバーのカーテンコールが楽しすぎるよね笑
各種宣伝をバチバチに入れてくる笑
前田くん、楽しそうな人だなぁ。また機会があれば観たいかも。
生駒さんの挨拶が立派すぎる。すごい人。
☆仮面の人々について☆
オオカミ様…ミオちゃん(石森さん)
豊坂さん、前田さん(美織の取り巻き)…河内さん、稲田さん
仲太…野田くん
マサムネの父…多田さん
スバルの祖母…澤田さん
ウレシノの母…安理さん
フウカの母…木村さん
オオカミ様(リオンとアキの回想シーン)…澤田さん
アキの叔父…多田さん
これで合ってるはず!スバルのおばあちゃんだけちょっと自信ない…。
と思ったら、東京千秋楽の配信で答え出してくれました。合ってた!
☆最後に☆
スロウハイツも最高だったけど、かがみの孤城はもっと好きかも。
推しが出てるのも大きいし、普段関わってる中学生がメインなのも大きいし、ザ・キャラメルボックスって感じの演出も大きい。
今回、脚本演出が成井さんなこともあり、めちゃめちゃキャラメルボックスっぽいと思ったけど、カーテンコールで順番に出て来て礼をした時にメインの中学生が全員キャラメルボックス以外なことに気がついた。
まあ、今までのキャラメルボックスも客演さんメインのことたくさんあったけど!
これはキャラメルボックスじゃないんだなって実感しました。
演劇集団キャラメルボックスは休団してるけど、所属の役者さんはキャラメルボックス名乗ってるし、成井さんが脚本演出の舞台は続いてるし、その作品にキャラメルボックスの役者さんが出てる。
キャラメルボックス時代から客演さんがメインの役をやることもあったし、勝手にキャラメルボックスを観ている気分でした。
本当に嬉しくて泣いた。舞台やってくれてありがとう。
#野田裕貴 #山本沙羅